【姫城】の楽しみ方〜高崖の上に建ち、眼下に千曲川を臨む葛尾城の支城〜

姫城とは

・長野県埴科郡坂城町坂城にある山城。長野県指定史跡。

・葛尾山山頂の葛尾城から南へ尾根伝いに伸びた矢場佐間山(標高646m)に築かれた城で、葛尾城の支城の一つである。

アクセス(交通・駐車場案内)

地図

国道18号線を北上、千曲市方面へと向かう路上から見る姫城
その南端は断崖になっており、千曲川へと落ち込んでる。

逆方向からの写真。
千曲市城山史跡公園(荒砥城)から見る葛尾城と姫城。

経路

姫城へは葛尾城跡登山道で向かうのが一般的です。そして葛尾城への登山道もいくつかありますが、坂城神社の裏手の登山道から登るのが最適なルートだと思います。
まずは坂城神社へ向かいましょう。
坂城神社の前を通り過ぎ裏手の方へと回ります。

駐車場(葛尾城跡登山者・多目的広場利用者専用駐車場)

坂城神社の横を通り過ぎたすぐ先に登山者用の無料駐車場があります。敷地は広いので駐車に困ることはまずないと思われます。
ここはトイレも完備されており、この先の登山道にトイレはありませんので、ここで用を済ませておくといいでしょう。

服装や装備

整備された登山道ではありますが、かなり急斜面もありますし、特に夏場は草が生い茂ってる箇所もあります。スニーカーは不可。滑りにくい山登り用のシューズを履いたほうがいいでしょう。
姫上の標高は646m。服装はその季節なりの格好で大丈夫です。
なお登山口付近に自販機等はありません。飲み物も事前に用意したほうがいいです。

ペット(犬)連れの可否

私は犬を連れて登りましたが特に問題はありませんでした。

姫城へ

坂城神社の裏、この葛尾城跡登山口の碑がある所が登城口。
しばらくはアスファルトの舗装路を登りますが、数分で本格的な登山道になります。

分岐点です。どちらへ行っても葛尾城には着きますが、姫城へ行くには真っ直ぐ進みます。
ただ私は葛尾城経由で姫城へ行くことをおすすめしたいです。
葛尾城へは右に行けば1.2km、真っ直ぐ行けば1.5km。所要時間は共に60分
距離の短いほうが勾配が急です。脚力に応じて選べばいいと思います。

30分も登れば分岐点に到着します。葛尾城へ行くには右、姫城へ行くには左です。

姫城への遊歩道は、分岐点を境にぐっと歩きにくい道へと変わります。道はあまり整備されておらず、倒木もあったり、また勾配もかなり急になります。

姫城まであと100mの地点です。かなり急勾配の道を下ってきたので足の爪先が痛くなります。滑りにくい山登り用のシューズを履くことを強くお勧めします。

馬場?

馬場でしょうか?かなり広く削平された平坦部があります。主郭よりもこちらのほうが草も生えておらず、見渡しはいいです。

2の郭と1の郭(主郭)を隔てる大堀切。かなりの深さがありますが、これを超えると主郭に到着です。

姫城主郭
標高は646m、背後の看板に書かれている説明文は以下の通り。

矢場佐間山(標高646m)に主郭を置く姫城は、葛尾城の出城である。前後を堀切で区切られた主郭は6m×20mの長方形で、その北に長円形と半円の郭二箇が連なる。次に不整形と長方形の郭数箇があって、大きな郭は馬場と呼ばれている。葛尾城と構築様式が異なり、築城時期はやや下がると見られる。なお、姫城の名は後世名づけられたものである

現地看板より引用〜坂城町教育委員会

看板位置から主郭南端部を眺めた図。草が生え、木々も生い茂ってるので眺望は望めません。

南端部から見る主郭です。

まとめ

坂城町にまで来て姫城だけを見て帰る人はまずいないと思われます。姫城は葛尾城とセットで見るべき城跡ですね。坂城町には他にも出浦城狐落城などもあります。
また、村上義清の関連史跡として満泉寺(村上氏居館跡)村上義清公墓所坂城宿ふるさと歴史館では村上氏関連の展示が豊富にあります。千曲川のほとりへ行けば葛尾城の落城悲話として語り伝えられる笄の渡しも。
坂城町を訪れた際には是非それらもご覧になってください。

本記事のYouTube動画

今回の記事のYouTubeをアップしております。姫城の他にも前述した葛尾城、満泉寺、坂城宿ふるさと歴史館、笄の渡しや地元のお食事処も紹介してありますので、よろしければこちらもどうぞ。

訪問回数と最終訪問日

訪問回数:1回
最終訪問日:2022年8月25日

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