【春日山城】の楽しみ方〜上杉謙信の居城とその周辺施設を徹底ガイド〜

春日山城とは?

越後国の戦国武将、上杉謙信の居城だった城です。初期の築城者は不明ですが、長尾為景長尾景虎(後の上杉謙信)らの頃に城が本格的に整備されました。

上杉謙信の死後、御館の乱を制した上杉景勝が入城しますが、景勝は会津へ転封となり堀秀治が入城、秀治の急死により子の堀忠俊が引き継ぐも、山城は何かと不便なため現在の直江津港付近に福島城を築城。これによって春日山城は廃城となり、その役目を終えました。

なお春日山の地名は奈良の春日山に由来するものと言われています。

いざ春日山城へ

服装・装備

春日山城は城と言っても立派な天守閣があるわけではありませんし、壮大な石垣があるわけでもありません。土塁や空堀、数多くの曲輪や屋敷が築かれ、山全体が城跡となってます。
遊歩道が整備されてるので、服装は軽装で大丈夫。靴もスニーカーで事足りますよ。

案内図に書かれていた春日山おすすめビュースポットがここ。上越市街から春日山へと向かう道すがらにある春日神社の横、御館川に架かる橋からの眺めです。

かつてこの山には壮大な城が築かれていた・・・。そう思うとワクワクしますね。では早速行ってみましょう。

アクセス・駐車場

春日山神社下の駐車場です。
上越市街地からここまでは案内看板も豊富にありますし、道に迷うことなくたどり着きました。

春日山城は日本の五大山城に数えられてますが、山城と行っても駐車場までの道のりは細い道もなく、車で容易にアクセスすることが可能です。

私が訪れたのは日曜日でしたが、写真を見てもお分かりの通り、日曜日でもこのような駐車状況ですから、駐車には十分なスペースがあります。(30台駐車可能)
万が一ここが満車でも、この先にもちょっとした駐車スペースがありますので、車で訪れた際に駐車場に困ることはないと思います。

駐車場奥に見えている階段(135段と言われています)を登ればその先にあるのが春日山神社。
まずは階段を登って春日山神社を目指しましょう。

春日山神社

階段を登った先に見えてきたのが春日山神社です。
この神社の祭神は上杉謙信。山形県米沢市の上杉神社より分霊されました。拝観は無料ですが、春日山神社記念館は大人200円になります。

ペット連れはOK?

この春日山神社の境内ならびに春日山城跡はペットの入場OKです。私は犬を連れて散策しました。
前述しましたように遊歩道が整備されてますので、ペットと共に歩きながら見て回るにもいいルートとなっています。

登城ルートは2パターン

春日山城跡を巡るにはこの春日山神社を起点に左回りと右回りのルートがあります。
どちらから登っても大差ありませんが、右回りは尾根伝いを登るルートで本丸に着くまで若干時間がかかります。

左回りは三ノ丸の入り口までアスファルトで整備された道ですので、私の見る限りではほとんどの人が左回りで登ってました。なので私も左回りで登りました。

春日山城跡の散策

左回りルートで登城

左に向いて歩きだしてすぐに上杉謙信公の銅像があります。
この銅像は1969年のNHK大河ドラマ「天と地と」放映の際に造られたものだそうです。

春日山城は山全体が城となっており、たくさんの曲輪を見ることが出来ます。
上の写真はそのほんの一部を切り取ったもの。
当時の様子を思い描きながら歩くのもいいものですね。

本丸や天守台からは頸城平野が一望できます。
上の画像では見えていませんが、日本海も見ることが出来るんです。
標高180mからの眺めは絶景ですよ。

天守台から見える夜景もとても綺麗です。
昼間とはまた違う趣があっていいものです。
街灯などはありませんので、私は懐中電灯を持って天守台まで登りました。

本丸から先は尾根伝いを下っていきます。
謙信に仕えた重臣たちの屋敷跡や、戦いの前に祈りを捧げたという毘沙門堂、信仰エリアなどを抜けていきます。

巨大な空堀や有名な千貫門を抜けて下っていきます。

所要時間は1時間半程度

山をぐるりと一周、春日山神社へと戻ってきました。
犬と一緒にブラブラ撮影しながら歩いて、一周するのに要した時間は1時間半程度。
愛犬とハイキングするには長からず短からず、丁度いい時間だと思います。

お食事処

さて、謙信公像の左手には土産物屋があり、その奥にはお食事処もあります。

定食を注文しましたが、やっておらず・・・謙信力そばを食べましたが・・・
観光地にありがちな味とお値段でした。

あわせて行きたい

前述しましたように、春日山城はゆっくり見て回っても所要時間は1時間半程度。
それだけで上越市を離れるのはもったいない。まだまだ上越市には見どころが沢山あります。
それらをこれから見ていきましょう。

上越市埋蔵文化財センター(100名城スタンプ・御城印)

春日山城を訪れたなら是非あわせて行きたいのが上越市埋蔵文化財センター
ここで100名城のスタンプを押せて、御城印を購入することが出来ます。

各種パンフレットもありますので、これらを見てから登城するも良し、登城した後、復習の意味も込めてこれらを見返すのもまた良しだと思いますが、私は登城前に立ち寄ることをおすすめします。

何を隠そう私は、春日山城に行った後にここを訪れ、また登ってみたくなり、ここでさらに春日山城の理解を深めた後に再度登りに行きました。埋蔵文化財センター内を見学する前と後では見えてくるものが違いましたよ。

また、現在こちらでは2023年3月31日まで謙信公と春日山城展が開かれています
これは私個人的に激推しです。是非ご覧になってください。数々の展示物やタッチパネルでの映像紹介などがすべて無料で見学することが出来るんです。これだけの展示物が無料とは驚きました。上越市は太っ腹ですね。
重ね重ね言いますが、これは必見ですよ。これらの展示物を見た後は、私のようにまた春日山城へ行きたくなること必至です。

林泉寺

上杉家の菩提寺となってる林泉寺です。春日山の麓にあり、案内看板も出てますので、アクセスは容易いです。トイレ完備の広い駐車場もあります。謙信公はここで7歳から14歳まで過ごしました。

謙信公のお墓とともに川中島戦死者の供養塔もあります。
苔むした石段と墓陵がなんとも言えない厳かな雰囲気を醸し出していました。その辺は写真では伝わりづらいので是非動画をご覧になってもらいたいですね。

ちなみにこの林泉寺も宝物館内だけは不可でしたが、それ以外はペットの入場OKでした。
拝観料は宝物館の拝観料込みで大人500円。

春日神社

この記事の1枚目の写真、春日山を臨む赤い橋のすぐ横にあるのがこの春日神社です。春日山の名称の由来であり、奈良の春日大社の分霊が祀ってあります。駐車場完備、拝観無料です。

御館跡(御館公園)

春日山城からは少し離れた所にあるんですが、御館の乱の跡地へも是非行くことをおすすめします。
直江津駅の北側、こんな所に?とびっくりするほど閑静な住宅地の中にあります。

今は御館公園となっており駐車場もありませんが、謙信の死後、上杉景勝景虎がここで跡目争いをしたのかと思うと感慨深いものがあります。

上越観光物産センター

上越市のお土産を買うなら観光物産センターに行ってみるのはどうでしょう?
中にはふるさとコーナーというのがあり、上越市の物産販売をしています。

店員さんに聞いてみたところ、一番人気はこの翁飴だと言うので買ってみましたが、昔懐かしいゼリーのような食感で普通に美味しい味でしたよ。

高田城

上越市に来たなら高田城にも訪れてみたいですね。続日本100名城に数えられており、大阪城や高知城とともに日本三大夜城、そして春には公園内に4,000本の桜が咲き誇ることから、弘前公園や上野恩賜公園とともに日本三大夜桜のひとつとしても数えられてます。

高田城址公園の夜桜は本当に綺麗です。そしてライトアップの規模も他の追随を許しません。
私は日本三大夜桜の弘前公園、上野恩賜公園の夜桜も見に行ったことがあります。三つのうちで高田城が一番マイナーな感じがするのですが、高田城址公園の夜桜が一番でしたね。

この高田城も三重櫓内を除いてペットの入場はOKです。私以外にもペットを連れて歩いてる人をたくさん見かけましたよ。

上越市立歴史博物館(続100名城スタンプ・御城印)

高田城の御城印は上越市立歴史博物館で購入することが出来ます。
続100名城スタンプはこの博物館と高田城三重櫓管理棟で押すことが出来ますよ。

歴史博物館の入館料は510円で、高田城三重櫓の入館料は310円であわせて820円なんですが、
共通入館券が620円なので、200円お得になる共通入館券の購入をおすすめします。

まとめ

ここまで春日山神社〜春日山城〜埋蔵文化財センター〜再び春日山城〜林泉寺〜春日神社〜御館跡地
〜観光物産センター〜歴史博物館〜高田城三重櫓と巡ってきました。

駆け足でなく、撮影しながらゆっくり犬と一緒に散策しても、1日あれば上越市内をこれだけ回ることが出来ます。

今回の記事の動画

この記事の詳しい動画は下記YouTubeでもご覧になれますので、そちらも参考にしてみてください

最後に

春日山城ならびに上越市内の関連施設を1日巡った後に、道の駅うみてらす名立に寄るのはいかがでしょう?上越市街地からはかなり離れていますが、私自身が数多く訪れた道の駅の中でもここはトップクラスに入るくらい施設が充実しています。

温泉にゆっくり浸かって、風呂上がりに日本海の幸で舌鼓を打てば旅の疲れも癒えますよ。

訪問回数と最終訪問日

訪問回数:3回
最終訪問日:2021年11月30日

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