上山城へのアクセス・駐車場・所要時間・服装や装備・ペット(犬連れ)の可否・入城料・御城印の販売場所・関連史跡・付近のお食事処などをご紹介
上山城とは
・山形県上山市にある輪郭式平山城。別名「月岡城」。
・1535年(天文4年)上山義忠によって築城。
・1982年(昭和57年)鉄筋コンクリートの模擬天守(郷土資料館)が再建された。
アクセス(交通案内)
地図
経路
上山城はJRかみのやま温泉駅から北に距離にして約700mほどに位置しており、徒歩だと10分〜15分ほどで到着できます。
車の場合、県道13号線羽州街道を北へ向けて走っているとこのような案内塔が出てきますので、ここを左折してあとは道なりです。
信号もない交差点なので見落としてしまいそうですが、行き過ぎたとしても北からもアクセスできるので大した問題ではないでしょう。
駐車場
県道を左折して一番手前にあるのがこの上山城第2広場。
駐車台数は25台程でしょうか?それほど大きくはないので桜の季節など混み合う時はすぐに満車になってしまいますね。
天守入口の所にも3台ほど停められるスペースがあります。
天守を通り越して100mほど先にあるのが上山城第1広場。ここが一番広く、トイレも完備されています。
またこの駐車場からは上山市街が見渡せて眺望もいいですよ。
第1広場から道路を挟んだ向かいには身障者用の駐車スペースもあります。
上山城第1広場からさらに100mほど先にあるのが月岡駐車場。天守を通り過ぎるので混雑時はここは穴場の駐車場かもしれません。
奥にこんもりとした林が見えてますが、そこは本丸跡。
尚、全ての駐車場が駐車無料です。
服装・装備・所要時間
服装や装備
平山城である上山城がある地は標高約197m、市街地からの比高も約25mほどなので服装は季節なりのものでいいでしょう。また月岡公園として整備されてますので靴もスニーカーで十分。
本丸跡の月岡神社の未舗装部分などは雨が降った時は多少ぬかるむかもしれません。
トイレは完備されてますし、天守の前にはかかし茶屋という食事処や売店、自販機もありますので手ぶらで来て散策できるお城です。
所要時間
それほど広い敷地ではないので天守内部の観覧や本丸跡の月岡神社を含めても筆者が要した時間は1時間15分程度。西側の西内堀跡や武家屋敷などを見て回っても1時間45分くらいでした。
ペット(犬連れ)の可否と入城料
上山城内はペット(犬連れ)の入城可です。
また、天守内部へもキャリーケースに入れるか抱っこすれば入館可です。
入館料は大人420円、大学生・高校生は370円、小・中学生は50円。
開館時間は午前9時から午後4時45分まで。
御城印の購入場所
郷土資料館(天守閣)内にミュージアムショップがあり、そちらで購入可能です。
上山城散策
階段を登って城内に入ります。
階段脇に見えるのは土岐氏由来の七層塔。
階段を登った先はちょっとした広場のようになっています。
正面にはかかし茶屋、左手には天守の入口。
曇り空なのでイマイチ写真的には映えませんし、模擬ではありますが立派な天守です。
2019年に改修工事を終え、屋根や鯱が綺麗にになりました。
筆者が訪れた時は改修から4年が経過していましたが、それでも鯱はピカピカに光り輝いてましたよ。
天守内部に入るのは後回しにして、まずは天守から見て北側にある月岡公園へ向かいます。
ここには足湯があるんですよ。さすが温泉地の上山ですね。
橋を渡って月岡公園に入りますが、この橋は堀切に架かってる橋なんです。次の写真を見てください。
橋の右手が上山城二の丸、左手が月岡公園です。
こうして見るとかなり深くて広い堀切だったことが分かりますね。
ソメイヨシノとシダレザクラが綺麗ですね。
月岡公園は桜の札所・百八ヶ所巡りの40番に選定されている桜の名所なんだそうです。
青空ならもっと映えただろうに・・・。
桜と天守のコラボが素敵すぎます。
滑り台、ジャングルジムなどの遊具もありますので、お子様連れでも楽しめる公園です。
月岡公園に城の遺構らしきものは見当たりませんので、再び二の丸に戻ってきて天守の北側です。
天守の北西です。
土塀には狭間もありますし、天守の四隅には石落としもしっかり復元されています。
天守西側です。
石垣も綺麗ですね。手入れされてない石垣だと石と石の間に雑草などが生えてたり、苔むしたりしてますが(それもまた風情があっていいんですが笑)、ロッククライミング愛好家たちが年に1,2回除去作業をしているそうです。
天守西側の道を南へ向かいます。
正面に見えているのが第1広場の駐車場。
左手が天守、右手が本丸跡の月岡神社です。
上山城本丸跡に建つ月岡神社。
上山城の別名は月岡城です。
神社境内の東側には土塁のような盛土があります。本丸南東部にあったとされる天守(御三階櫓)もこのあたりにあったのでしょうか?
境内の東側にある鐘堂。
お寺に鐘があるのは普通ですが、神社に鐘はあまり見たことがありませんね。
小高い丘の上にありますし、上山市街に時の鐘を鳴らす役割をしていたのかもしれません。
月岡神社の拝殿。
祭神は藤井松平家の始祖である松平利長公と二代目の信一公です。
境内北東部にある招魂碑付近から撮った図です。
上山市街が一望できます。
歴代藩主もこの地から城下を眺めていたんでしょうか?
月岡神社を後にしてさらに西へ。
ここは月待坂。
左手はもうかみのやま温泉のホテル群です。
神社の西側、唯一残る堀跡がこの西内堀。
説明看板によると、どこから水が出てるのか未だに分かってない不思議な堀なんだそうです。
小高い山(というか丘)の上で水が湧き出るなんて確かに不思議な話ですよね。
上山藩武家屋敷
月待坂を西へ100mほども下れば4軒の上山藩武家屋敷が残っています。
城の北西部に位置する仲丁通りに現存してる家屋は藩の要職にあった家臣が居住していたそうです。
森本家。
現在も子孫が居住中なので外観と庭のみ見ることが出来ます。
三輪家。
一般公開されており、内部も見ることが出来ます。
山田家。
現在も子孫が住んでらっしゃいます。
旧曽我部家。
一般公開中です。
どの家屋も茅葺き屋根で鉤形の曲家なのは17世紀中頃の建造と推定されてるようです。
仲丁通りの右側の門にあるのが上山藩校だった明新館跡。
かつての学問所であった明新館のその名称は上山明新館高等学校として1993年に蘇っています。
上山城天守閣(郷土資料館)
さて、再び二の丸に戻ってきていよいよ天守内部に入りますが、残念ながら資料館内の撮影は禁止です。
ただし最上階の展望台からの撮影及びその掲載はOKとなっています。
天守の東側は上山市街を望めます。丁度新幹線と在来線がすれ違う瞬間に遭遇しました。
天守北側の展望です。
手前にかかし茶屋、橋を渡っておくには桜が咲き誇る月岡公園。
天守西側の展望です。
手前に鐘堂が見えてますね。こちらも桜が咲き誇る月岡神社(本丸跡)が望めます。
夜の上山城
桜の季節、上山城はブルーにライトアップされます。
ライトアップ時間は日没から21時頃まで。
ブルーにライトアップされるのは天守のみで桜のライトアップではありません。
写真は二の丸と月岡公園ですが、こちらの灯りは通常照明ですね。
写真だとこんなもんですが、実際に見るとかなり幻想的で趣がありますよ。
高さがないのでイマイチですが、第1広場の駐車場からは上山市街の夜景も望めます。
昼間に城を散策し、夕食を取ってからライトアップ見学し、冷えた体を温泉で温めるっていう旅程もいいかもしれません。(筆者はそうしました。)
お食事処:中国料理新華楼
上山で食事をしたのがこの中国料理新華楼さん。
駅から城へ向かう道すがらにあります。
とにかくメニューが豊富なこの店、何を食べようか迷うほどですが・・・。
無難にラーメンとチャーハンのセットにしました。
よくある激安の中国や台湾系のお店かな?と思いきや味もしっかりしておりとても美味しかったです。
ここはおすすめできます。
かみのやま温泉:下大湯公衆浴場
上山に来たならやっぱり温泉にも入りたいですよね。
こちらは下大湯公衆浴場。
場内は地元の方ばかりで観光客は一人もいませんでしたが、このお風呂の何がいいって料金が大人150円、小学生100円、小人無料と格安なんです。
シャンプーや石鹸などはなく、洗髪するには別途100円が必要ですが、こういった昔ながらの浴場は雰囲気があっていいですよ。
本記事のYouTube動画
今回の記事の動画をYouTubeにアップしています。静止画や字面では分かりにくい所も、動画では分かりやすくなると思いますので、是非こちらも参照してみてください。
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最終訪問日:2023年4月9日
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