【高遠城】の楽しみ方〜行くなら春!さくら名所100選に選ばれた城址公園に1500本のタカトオコヒガンザクラが咲き乱れます

高遠城へのアクセス・駐車場・所要時間・服装や装備・ペット(犬連れ)の可否・入城料・周辺の関連史跡や施設・付近のお食事処などもご紹介

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高遠城とは

・長野県伊那市にある山城。
・1547年(天文16年)武田信玄によって築城。縄張りは山本勘助による伝承がある。
・1582年(天正10年)織田軍の侵攻により1日で落城。
・江戸時代から明治維新までの期間には保科氏、鳥居氏、内藤氏らの居城となる。

アクセス(交通案内)

JR伊那市駅よりバスが出ています。高遠駅まで約25分。下車後徒歩約15分。

地図

経路

国道361号線を伊那方面から来ると、国道152号線と交わる高遠公園下三叉路にぶつかります。
車なら右へ(殿坂)、徒歩なら左へ(自分坂)行くのが近道です。

駐車場

高遠さくら祭りの公式HPには城址公園周辺案内図や公園案内マップが掲載されています。
PDFでダウンロード出来ますのでお出かけ前に印刷してお持ちください。
基本的には公園に近い場所だと有料(普通車1,000円)、遠い場所だと無料の臨時駐車場などになります。

高遠スポーツ公園、無料臨時駐車場P1の平日(月曜)朝8時半の様子です。
桜の最盛期でも平日ならガラガラです。

同じくP1平日(月曜)午前11時半の様子です。
8時半の時から数台増えた程度、やはりガラガラです。

そしてこちらは同じくP1で日曜の夜18時半頃の様子です。
P1は公園から遠いということで人気がないんでしょうか?日曜でもガラガラですね。
ちなみに筆者の個人的感想ですが、P1に車を停めて歩いても大したことないです。逆に国道361号線沿いの街並みを見ながら向かうことが出来るのでおすすめなんですけどね。

三峰川河川敷P11無料臨時駐車場平日(月曜)朝8時36分の様子です。
まだまだ余裕ありの感じですね。

同じくP11の臨駐を高遠大橋から見た様子です。時刻は10時30分頃。ほぼ満車状態です。

同じく10時半頃の高遠大橋の上には城址公園周辺の駐車場は満車の看板が立っていました。

順番が前後しますがこちらは勘助曲輪にあるP9駐車場。時刻は午前8時47分。
こちらはまだ少し空きがあるようですね。

城址公園入り口の目の前にある有料の駐車場P4
時刻は平日(月曜)の朝8時54分ですが、すでに満車です。

P5,P6の駐車場もすでに満車です。平日の朝9時前なのに満車になるほどの人気スポットなんですね。

P7の駐車場も満車寸前。

P8の駐車場は朝10時でも満車ではありませんでした。この駐車場はこれまで紹介した駐車場とは違い南ゲートから入場しますし、ゲートまで坂道を登ることになるので人気がないんでしょうか?
個人的な感想ですが、P8の駐車場に停めて1,000円払うなら、無料のP11や遠いですけど筆者が停めたP1に停めた方がいいように思います。

服装・装備・所要時間

服装や装備

高遠城は山城です。本丸の標高は800mありますので、平地での服装プラス1枚羽織るものを持っていくといいでしょう。城址公園内は整備された散策路がありますので特別な靴は必要ありません。スニーカーで十分です。

所要時間

昼間に筆者が城址公園内だけを散策するのに要した時間は1時間ほど進徳館や大手門跡を含めると1時間15分絵島囲み屋敷なども見て回ると2時間弱P1の駐車場を出て、全て見て回り、高遠まんじゅうや高遠そばを食べたりしてP1に戻ってくるまでに要した時間は3時間
夜だと城址公園内しか見て回りませんでしたが、P1を出てP1に戻ってくるまでが1時間半でした

料金

入園料は大人(高校生以上)600円、小人(小・中学生)300円。
QRコード(PayPay)での支払い可です。
なお、公園の入園券持参で高遠美術館が100円引き(大人400円)高校生以下無料
高遠歴史博物館が半額(大人200円)、高校生以下無料
また絵島囲み屋敷も無料でした。
有料駐車場の駐車料金は普通車1,000円です。

100名城スタンプ設置場所・御城印販売場所

さくら祭り期間中は高遠閣前に100名城スタンプが設置されています。(午前8時〜午後5時)

高遠町歴史博物館正面玄関前にもスタンプが設置されています。こちらは常設設置で24時間365日利用可能です。
また御城印はこちらとなつかし館でも販売されています。

ペット(犬連れ)の可否

高遠城址公園内へのペット(犬連れ)の入園は可です

高遠城址公園

昼の城址公園

筆者が停めたP1の駐車場から城址公園へと向かいます。
この国道沿いを歩くというのを省いて城址公園近くまで車で乗り付けるのはもったいなく思います。
なまこ壁の土蔵や立派な門がある日本家屋など城下町の風情が残っている町並みを歩くのは楽しいですよ。

国道361号線を伊那方面から来ると、国道152号線と交わる高遠公園下三叉路にある実物の3分の2に縮尺した太鼓櫓
ここを起点に南へは秋葉街道、北は杖突街道になっています。
西は今歩いてきた城下町、東はこれから向かう城址公園です。

先述しましたように、高遠公園下の三叉路を車だと右に行けば殿坂。徒歩の場合、左に行く方が近道です。
その際、通ることになるのがこの自分坂
登城する藩士たちが、殿坂に対して自分たちで勝手に作った道であることがその名の由来とされています。

殿坂を登ってくる車道と自分坂を登ってくる歩道がぶつかる地点にある大手門跡

大手門跡から少し登った先にあるのが三の丸
1984年(昭和59年)まで高遠高校の校舎が置かれていました。

三の丸の南東にある大手門。高遠高校があった1984年まで正門として使用されていました。

大手門を過ぎて城址公園入り口までの途中にあるのが進徳館
入場無料。建物の中には入れませんが、外観を一周して見学することが出来ます。
高遠藩の藩校であり、500人を超える超える人材を輩出しました。
廃藩置県後の廃校以降、この建物は小学校の進徳校として使用されました。

P4の駐車場、自動販売機の前にある犬走りの標柱。
城の東北部、搦手門付近までおぼろげながら遺構が残ってるそうですが筆者は確認できず・・・。

城址公園入り口を通り過ぎ、東に進むと現れるのが搦手門跡
江戸時代初期まではこちらが表門で城下も東側にあったそうです。

引き返していよいよ橋を渡って北ゲートから城址公園内へと入ります。

入口手前にある高遠閣。昭和11年に完成、平成14年には国の登録有形文化財にもなっている入母屋造の2階建て木造建築。
休憩施設になっており1回の休憩200円で利用できます。
さくら祭り期間中の入園券売り場、100名城スタンプ設置場所にもなっています。

北ゲートから入ります。ゲートと言ってもテーマパークにありがちなそれではなく、瓦屋根の趣のある門ですね。

さくら名所100選の碑

ゲートから入ってすぐにある二の丸の東側は屋台が立ち並んでいます。

天下第一桜の碑

二の丸を南北に縦断する散策路。
公園内はこのような遊歩道が整備されており、気軽に歩いて見て回れるようになっています。

高遠城の最大の見所と言っていい桜雲橋。この橋の上はごった返してます(比較的人が少ない瞬間を狙って撮影しました。)
橋の向こうに見えてるのは問屋門

桜雲橋は二の丸と本丸を結ぶ橋。橋の下は内堀になっていますが、その堀がまた巨大です。
写真は橋の上から南側を撮ったもの。鏡池が見えてますね。

こちらは橋の上から見た北側の堀。
この堀へは降りて歩くことが出来るので行ってみましょう。

高遠城と言えばこの構図の写真を見ることが多いんじゃないでしょうか?
堀底から見上げた桜雲橋です。堀の広さ、深さが分かるでしょうか?

鏡池から臨む桜雲橋。

堀の南端は土橋になっています。二の丸と南曲輪を結ぶ橋ですね。

その土橋の上から見た鏡池。
池にはカエルがいてゲコゲコ合唱してるんですよ。動画ではその声が聞こえるので、よろしければ動画の方もご覧ください。

二の丸に建立されている高遠の先人、伊沢多喜雄を顕彰する無字の碑

南曲輪にある日清戦争戦死者のための靖国招魂碑と日露戦争戦死者の遺骨や遺品が収められている忠骨蔵

南曲輪から右へ行けば本丸、左に行けば宝幢院曲輪になります。

南曲輪と本丸を結ぶ橋を渡って本丸へ。

この橋も土橋のようになっていて橋の下は堀ですが、この堀もまた広くて深い。
奥に見えているのは鏡池。

本丸内に入りました。東側には土塁跡が残ってますね

本丸です。

本丸南西部に建つ太鼓櫓。これも高遠城の見所の一つ。さくら祭り期間中はライトアップもされて綺麗です。その様子は後ほど。

本丸西部に建つ新城藤原神社
新城神社と藤原神社が合祀されており、祭神は新城神社が仁科盛信、藤原神社が高遠藩主内藤家の祖先にあたる藤原鎌足となっています。

本丸から西の眺めです。
残雪の中央アルプスとタカトオコヒガンザクラのコラボはこの季節だけに見られる絶景ですね。

花結い〜サクラサクミライ〜
2024年は正月におきた能登半島地震へ思いや願い事を結ぶ企画でした。

明治14年(1881年)に建てられた高遠公園碑

郷土の先人、洋画家・書家の中村不折寿像

桜雲橋の上から見る問屋門
東側から本丸に入る場合、この門をくぐることになります。
桜雲橋と並んでこの門も高遠城のシンボルとも言えるものですね。

再び南曲輪です。
先ほどは右の本丸方面へと行きましたが、今度は左方面へ進みます。

南曲輪と宝幢院曲輪を結ぶ白兎橋
郷土の先人廣瀬奇璧がこの橋を作った時に、同じく郷土のために尽力した曽祖父の俳号にちなんでその名を付けたそうです。

白兎橋から見下ろす北東側の堀。
再三言いますが、高遠城の堀は全て広くて深い。
この城が1日も保たずに織田軍に落城させられたのが不思議なくらい強固な要害に見えるのですが・・・。

同じく南西側の堀です。
この堀は竪堀として三峰川に落ち込んでるものと思われます。

白兎橋を渡った先にあるのが宝幢院曲輪
かつてこの地に宝幢院というお寺があったことがその名の由来です。

廣瀬奇璧・河東碧梧桐の句碑
「斑雪 高嶺 朝光 鶯 啼いて居」
「西駒は斑雪てし尾を肌脱ぐ雲を」

写真右側が宝幢院曲輪、左側が二の丸。この堀も広くて深い。

かつて宝幢院曲輪と二の丸は堀内道で結ばれてたそうですが、現在でも堀底を歩いて二の丸へ登ることが出来ます。

南西側から見た白兎橋と堀です。
この堀をどうやって敵方は登るんだ?と思うくらいに急峻な切岸です。

さて、公園内は一通り見て回ったので、歴史博物館や絵島囲み屋敷へ行ってみましょう。
南ゲートを出て山を下りる形で進みます。

城址公園周辺の観光施設

城址公園から絵島囲み屋敷までは徒歩7分。要所要所に案内看板がありますので迷わず着くことが出来ます。

高遠町歴史博物館
前述しましたが、ここに日本100名城スタンプが設置されており、御城印もこちらで買うことが出来ます。
入館料は400円ですが、城址公園の入園券を持っていれば半額の200円で入館できます。

博物館前に建つ名君と言われた保科正之とその母お静の方の像

博物館の裏手にある絵島囲み屋敷へと向かいましょう。

絵島囲み屋敷
江戸城大奥を舞台とした一大事件として有名な絵島生島事件。

絵島はこんな小さな間で亡くなるまでの27年間を過ごしました。
お時間があれば是非こちらには立ち寄ってもらいたいですね。絵島事件の裏に幕府内の派閥争いや権力争いがあったことなど、絵島事件の真相を垣間見ることが出来ます。

高遠ダム高遠湖
さくら祭り期間中はこのダムが桜のイメージでライトアップされるそうです。

白山橋から眺める高遠城。

上空から見る高遠城。
南側からの撮影になりますが、三峰川へと落ち込む断崖の様子がよく分かりますね。

高遠大橋から見る高遠城。
この橋の先を右折すると城址公園へと向かう殿坂です。
ぐるりと一周したことになりますね。

夜の城址公園

高遠城はさくら祭り期間中ライトアップされます。夜の城址公園も必見ですよ。
自分坂も提灯が吊るされ明るいので、夜道でも懐中電灯などは要りません。

三の丸です。
こちらはライトアップではなく常設灯。人影もなく閑散としてます。

大手門

勘助曲輪にあるP9駐車場です。ほぼ満車状態ですね。この写真を撮った時刻は夜の8時37分、ライトアップは10時までですから、まだまだ来場者は多いようです。

P4,P5,P6などより近い駐車場へと向かう車の列で渋滞してます。

公園入口。夜も入園料は大人600円、小人300円。

高遠閣も桜色にライトアップされて綺麗ですね。

夜の東側の二の丸。ここは屋台が立ち並んでるんですが、どこも盛況です。

桜雲橋の上は映えスポットなので人だかり。

夜の高遠城鏡池からの眺め

鏡池から見る桜雲橋。
絶景です。カエルの鳴き声がまた風情があるんですよね。

南曲輪

南曲輪から昼間と同様橋を渡って本丸へ。

本丸

太鼓櫓は下部がスクリーン状になってるんでしょうか?内部から光を当てて桜の花びらが動く演出。
これは動画見ていただきたいですね。

こちらも桜の花びらが回る演出。
これも動画で見ていただきたいです。

こちら2枚の写真は問屋門の光の演出。
花びらだったり花模様だったり時間によって柄が違ってました。

カップルが代わる代わる写真を撮っていたハート型のオブジェ。

北ゲートに戻ってきて夜の城址公園散策は終了です。
公園内のみの散策所要時間は40分ほどでした。

来た時同様自分坂を下って帰路につきますが、眼下に見える城下の町並みがとても綺麗です。

公園内の喧騒が嘘のように静まり返った城下町。車通りはなく人の往来も少ないです。
余韻に浸りながら歩くことが出来ますので、やはり筆者のおすすめ駐車場はP1ですね。
P1を出てP1に返ってくるまでの所要時間は1時間20分ほどでした。

お食事処

高遠まん頭

公園内には屋台がいくつもありますし、近隣にも食事処などは多数あるので食べることにこまることはありません。
でも出来れば御当地のものが食べたいですよね。行列ができてる屋台がありました。

行列ができてるのはさくら餅で、高遠まん頭は並ばずに買えました。
お味の方は、普通にまん頭でした。

高遠そば 入野家

こちらは国道361号線沿いにある高遠そば入野家さん。
さくらまつり期間中、お昼ともなればどこの店の前も行列ができてます。

こちらの高遠そば華留運さんの前も行列ができてますね。
並ばずに食べる方法は、ズバリ開店時間前に行くこと。さくらまつり期間中はGoogleや食べログなどに掲載されている開店時間より早く店を開けてくれる店がありますので、開店時間より少し早めに来店すると並ばずに食べることが出来ることもありますよ。

こちらが入野家さんのメニュー。
馬刺し高遠天ざるをいただきます。

こちらが馬刺し。
少しお値段高めかな?とも思いましたが、味の方は確かなものでした。

そしてこちらが高遠そば
何の変哲もないざるそばに見えますが、高遠そばはその食べ方が独特なんです。

辛味大根をおろした搾り汁に焼いた味噌を溶いた「からつゆ」で食べるのが高遠そば。

同じ長野県の坂城町に辛味のあるねずみ大根の搾り汁にやはり味噌を溶いて食べるかいぜさんのおしぼりうどんがありますね。

また福島県の大内宿にある三澤屋さんでは丸ごと1本のネギで食べる高遠そばというのもあります。
高遠藩主だった保科正之が国替えになったことにより多くの藩士たちもそれに同行し、高遠の文化が山形や会津にも広がったんですね

高遠城関連史跡

多聞山久保寺

伊那市を離れここは岡谷市、諏訪湖が見下ろせるこの場所は多聞山久保寺

こちらの山門高遠城の搦手門を移築したものなんです。
お時間のある方は岡谷まで脚を延ばして見てみるのもいいですね。

伊那市のさくらの名所

伊那公園

高遠のコヒガンザクラがあまりにも有名なのでネームバリュー的には見劣りするんですが、伊那には高遠の他にも桜の名所があります。

それがこの伊那公園
伊那は「さくら」と「そば」と「石工」のまち。
こちらではソメイヨシノが咲き誇ります。
また開花時期が少し違うのですが、御衣黄桜(ぎょいこうざくら)と言って緑色のさくらの樹もあるんですよ。

SLと桜のこの構図、どこかで見たことありませんか?
あぁ、あそこの・・・と思った方、かなりのさくら通ですね。

本記事のYouTube動画

今回の記事の動画をYouTubeにアップしています。静止画や字面では分かりにくい所も、動画では分かりやすくなると思いますので、是非こちらも参照してみてください。

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