【松田家館と武水別神社】の楽しみ方〜川中島の戦い初戦の地

松田家館と武水別神社サムネイル

松田家館とは

戦国時代に建てられたとされる武水別神社神官の松田家の神主屋敷
遺構としては土塁や昔の古図のように水が張った堀が今でも残っている。
2017年9月6日に起きた火災による県宝2棟などを焼失。2022年8月現在、復元保存作業中で2023年3月の開館を予定している

武水別神社とは

古くより「やわたの八幡様」と近接住民に親しまれた神社であり、創建は社伝によれば紀元前214〜158年孝元天皇の頃と伝えられている。
創建以来、度重なる火災等により境内の建物は再建されてきましたが、現在境内にある殆どの建物は天保13年の火災以降に建てられたものである。
主祭神は武水別大神(たけみずわけのおおかみ

アクセス(交通案内)

地図

経路

国道18号から向かいますと、県道340号線姨捨停車場線で千曲川を渡り八幡辻の交差点を右折

右折後、数十秒も走れば武水別神社の大鳥居が見えてきます。
そのまま鳥居をくぐって直進すれば駐車場です。

道なりに神社の脇を走るとお食事処鴻月があり、その前に八幡のバス停があります。
その向こう側の通りが松田家館への入り口となります。

松田家館に駐車場はありません武水別神社の駐車場を利用してください。
駐車場は鳥居をくぐって神社に向かって直進した右側にあります。

砂利の駐車場です。かなりスペースは広いので駐車に困ることはないと思われます。

松田家館

松田家館への入り口です。右側は工事中でした。

正面から見た構図です。
松田家館は武水別神社の神主屋敷ですが、個人宅でもありますので中には入らないようにしました。

正面から北側を見た構図です。
今でも堀が残っており、水の中では鯉が泳いでいました。

北側から正面の方を見た構図です。
堀があり、水が流れ、魚が泳ぎ・・・
現在も火災後の復元中ですが、2023年の3月に開館を目指してるそうなので、また開館後に足を運んでみたいと思わせる佇まいです。

武水別神社

信州三大神社の一つに数えられるだけあって、拝殿と本殿は立派な造りです。

本殿の裏手には御祭神の社が数多並んでいます。

社務所も立派な造りとなってます。ここでは御朱印を頂きました。

武水別神社の御朱印です。

武水別神社に訪れたのなら是非寄っていただきたいのが境内の中にあるうづらもちのお店。
200年の伝統がある名物のおもちだそうです。

私が訪れたのは夏の暑い日でしたが、キンキンに冷えた甘酒にお茶がとても美味しかったです。
うづらもちも他にありそうでなさそうな独特の食感と味で美味でした。
これはおすすめできる一品です。

戦勝祈願としての武水別神社

横田河原の戦い

治承・寿永の乱の戦いの一つである横田河原合戦。挙兵した木曽義仲は平家軍との戦いの前にここで戦勝祈願しました。その使者が具足の汚れを洗い清めたのがこの滝壺の石と伝えられています。

川中島の戦い

川中島の戦い第一次合戦、その初戦となったのがこの八幡の地です。これ以降、12年5度に及ぶ川中島の戦いの火蓋となった地とあっては感慨深いものがあります。

上杉謙信もこの4年後にここで戦勝祈願をしたそうです。

周辺の関連施設

松田家館と武水別神社はその両方を隈なく見て回ったとしてもせいぜい1時間程度で事足ります。せっかく千曲市へ訪れたのならその周辺の関連施設にも足を運んでみるのはいかがでしょうか?

屋代城跡

武水別神社からは車で数分のところにある屋代城跡。
しなの鉄道屋代駅の東側にある一重山に築かれた山城です。成田山不動尊入り口から矢代神社へと向かう北側登城口から尾根伝いに15〜20分も歩けば城跡に着きますが、その道中で土塁や堀切など遺構を見ることが出来ます。
村上氏の一族であった屋代氏の城、ということは第一次川中島の戦いにも十分関連があると思います。

鷲尾城跡

そしてその屋代城から車で数分の所にあるのが鷲尾城跡。登城口の手前百メートルほどの所に倉科の里広場があり、そこに駐車スペースが5台分あります。登城口から主郭までは標識には30分とありますが、私は20分かかりませんでした。かなり険しい山道、倒木で道を阻まれたりもするのでスニーカーは不可。それなりの装備と滑らない靴が必要です。
堀切や石積みなど遺構は良好に残っており、特に主郭後方の二重堀切や三重堀切は見事です。ここはおすすめ出来る山城ですね。

荒砥城跡(千曲市城山史跡公園)

そして、その屋代氏が武田信玄の命により移ったのがこの荒砥城です。
この荒砥城もやはり村上氏の一族であった山田氏の居城でした。
現在は城山史跡公園として復元整備され、「風林火山」や「江〜姫たちの戦国〜」などの大河ドラマのロケ地ともなっています。

櫓に登れば千曲川を隔ててすぐ先にある葛尾城や姫城の尾根を見ることが出来ます。

葛尾城跡

先程荒砥城の櫓から見ていた尾根にあるのが葛尾城です。登城口の駐車場から山道を40分くらい歩かなければなりませんが、上田原の戦いに砥石崩れと2度に渡って武田晴信(後の信玄)を撃破した村上義清の居城でしたから、北信濃を語る上でこの城の訪問は欠かせないと思います。

その他の施設

戸倉上山田温泉

荒砥城がある山の麓にあるのが戸倉上山田温泉。無料で入れる足湯などもありますから、旅で歩き疲れた足を休めるのもいいですね。

お食事処

千曲市でランチをするならお蕎麦なんてどうでしょう?茅葺屋根が目印の名店、その名も「萱」。
元々は酒屋でその母屋を改装、築250年の有形文化財として登録されています。
その建物もさることながらお蕎麦の味の方も絶品です。ここは自信を持っておすすめできますね。

今回の記事のYouTube動画

今回の記事はYouTubeにもアップされています。百聞は一見に如かず。写真と文章よりも動画のほうがより視覚的な情報量が多いので、よろしかったらそちらもご覧ください。

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