【新田金山城】の楽しみ方〜不落の城と呼ばれる関東では珍しい石垣で造られたお城、及び周辺施設をガイド(日本100名城、関東7名城)

群馬県太田市にある新田金山城へのアクセス、駐車場情報、御城印や100名城スタンプの設置場所など金山城のガイドの他、ガイダンス施設や周辺の観光施設、ご当地グルメの太田焼きそばなどもご紹介します。

金山城とは

日本100名城関東7名城にその名を連ねる金山城。関東では珍しい石垣造りの城で、武田・北条・上杉など名だたる戦国武将たちに十数回に渡って攻められるも、落城することがなかったため「不落の城」と呼ばれています。

アクセス(交通・駐車場案内)

地図

経路

金山城は東武太田駅の北約3kmほどの所にあります。まずは金山の麓にあるガイダンス施設を目指しましょう。
車なら数分で、徒歩でも行けなくはない距離です。45分くらいかかるでしょうか?

建築家の隈研吾氏の設計による史跡金山城跡ガイダンス施設
・入館無料
・開館時間:午前9時〜午後5時まで(入館受付は4時30分まで)

ここで御城印を購入したり無料の各種リーフレットも貰えます。金山城へ向かう途中にありますので必ず登城前に立ち寄りましょう。

車の場合、ガイダンス施設の横の道を10分弱登っていけば、金山モータープールに到着しますが、ガイダンス施設の前から登山道も整備されています
金山モータープールまで徒歩で約15分。せっかくなら歩いてみてもいいですね。
ガイダンス施設内の駐車場には11台しか停めることが出来ませんが、道を隔ててすぐ前にも駐車場はありますし、この付近には太田市営の無料駐車場がいくつもありますので、そこに停めて歩いて行くことが出来ます。

駐車場(金山モータープール)

金山城散策の起点となる金山モータープール。駐車スペースにはかなり余裕がありますので、ここが満車になることはまずないでしょう。
後ほど記述しますが、この駐車場には展望台がありトイレも完備されています。トイレはここの他に南曲輪にもあります。

服装・装備・所要時間

服装や装備

金山城は山城ですが、駐車場から本丸までの標高差は50mしかありませんし、散策路は整備されてますので靴はスニーカーで十分。標高も239mしかありませんので、服装も季節なりの物で十分でしょう。ハイキング気分で気軽に散策できるのが金山城です。

所要時間

太田駅〜ガイダンス施設:45分(車だと10分未満)
ガイダンス施設〜駐車場:15分(車だと10分未満)
駐車場〜見附出丸〜南端:10分
駐車場〜本丸跡:45分(距離700m、標高差50m)

金山モータープールからすべてをゆっくり見て回っても1時間半から2時間程度
ガイダンス施設を発着点として、すべて歩いて回ったとしても2時間から2時間半程度で見て回れます。

ペット(犬)連れの可否

犬連れの登城は可能です。前述しましたように道は整備されてるのでペットにも優しいハイキングコースとなっています。休日には犬を連れて歩いてる家族を何組か見かけました。

史跡金山城跡ガイダンス施設

話は前後しますが、写真はガイダンス施設を入って真正面にある受付。ここで御城印等の購入が出来ます

無料のリーフレットもいくつか置いてあります。これらは後で活用することになりますので事前に入手しておいてください。

これは有料の新田金山城ガイドブック
有料ですが、200円と安いのでこちらも購入することをおすすめします。
金山城は駐車場もガイダンス施設も城跡も無料なので、私はこのガイドブック代200円と御城印代300円しかお金を使うことがありませんでした。

そしてガイダンス施設内で見逃せないのが、二階にある職員さんが手作りしたというこのジオラマ
これも入念に見ておいてください。実際に現地で遺構を見た時に「こうなってたのか・・・」と想像が膨らみます。

金山城

まずは駐車場から南西方面にある見附出丸へと向かいます。駐車場からは約100mほどです。

見附出丸。土塁によって嵩上げされた、かなり広い削平地になっています。土塁の下は堀切になっており、写真右手奥の北虎口からさらに南西へと進みます。

北虎口から土橋を渡って、大手前塹壕の石碑の横を通り、さらに南西へ。

ここが最南端(最西端)の削平地。史跡金山城址の石碑があるのみで、解説板等はありません。ここで引き返して駐車場がある西城へと戻ります。

右側の舗装路が県道金山城址線(金山ドライブウェイ)ガイダンス施設から登ってきた道で、四阿の右側の未舗装路が園内通路、左側の舗装路が管理道路となっています。
実城へは園内通路で行きます。

四阿の左手前にある現地案内看板。
ほぼ無料で貰えるリーフレットに書いてあるもので、真新しい情報はありません。リーフの方が詳しいのでスルーでいいでしょう。

西矢倉台下堀切に架けられた木橋を渡って先へ進みます。

西矢倉台下堀切。
堀底が石畳になっています。

物見台下虎口。
ガイダンス施設で見たジオラマがここから活きてきます。
出来ればジオラマはあらゆる角度から写真を撮ってみて、実際に現場に行った時にその写真と実物を見比べてみるのも面白いです。

虎口手前にある石橋から堀切、さらにその上にある物見台を見上げます。ジオラマだとこの部分です。

馬場下通路を通って物見台がある上段曲輪へと向かいます。
木橋の下は竪堀になっています。

ジオラマで横から見た図。
攻め手の目線だと左から右へと攻め込んでいくのですが、
虎口の前には大堀切があり、虎口を突破しても上段曲輪からの攻撃にさらされます。なかなかに攻めづらい城だということがこのジオラマでも分かりますね。

馬場下通路を進むと道は二手に分かれます。
右へ行くと行き止まりになっており、ここでも敵の行く手を阻む構図になっています。
左手の階段を登ると上段曲輪、物見台へと続いていきます。

上段曲輪へ登ると見えてくるのが物見台

物見台から見る景色。
東西南北とても見晴らしがよく、ここに櫓が建てられたのも納得です。

馬場曲輪
以前はここに掘っ立て小屋みたいなのがあったんですが、今はなくなっています。

馬場曲輪と実城を隔てる大堀切
写真のように下から見たほうが堀切の大きさは分かりやすいのですが、馬場曲輪から覗いて見るのもおすすめです。馬場曲輪からなら堀止の石積みも確認できます。

大堀切の下にあるのが、金山城の見どころのひとつ、月ノ池。

金山城といえばこのアングル、大手虎口
やはり絵になる構図です。

ジオラマとの対比です。あくまでも推定ではありますが、このような建物があったと想像するとワクワクしますね。

中段曲輪には井戸と詰所が復元されています。
井戸には水が貯められ、詰所には煮炊き用の窯や内部にはパネル展示があります。

南曲輪にはトイレと休憩所があり、休憩所内に100名城スタンプが設置されています。
南曲輪休憩所の開場時間は8:30〜17:00まで
6月〜9月の夏季は18:00までとなっています。

ここも金山城の見どころの一つ、日ノ池
池の周辺に井戸があることから、水を貯めて生活用水としていたのみならず、祭祀用の場所だったとも考えられています。

御台所曲輪
太田市指定天然記念物の大ケヤキがあります。
また後述しますが、ここも眺望抜群のポイントです。

本丸跡は新田神社になっています。ここの境内からの眺望もまた抜群です。

本丸は新田神社の階段下から堀切や腰曲輪、武者走りを通って一周回ることが出来ます
そして神社の裏手にあるのがこの残存石垣
ここも金山城では見逃せないポイントの一つですね。

金山の夜景

金山は群馬でも有数の夜景スポットです。金山モータープールに車を停めれば、車の中からでも見ることが出来ます。もし午後の遅い時間にここを訪れたのなら是非夜景を見てから帰ることをおすすめします。

金山モータープール展望台からの夜景

金山モータープールにある展望台からは関東平野を一望できる景色が臨めます。日中の眺望もかなりのものですが、夜景もまた格別です。

御台所曲輪からの夜景

日中には遠く筑波山まで見ることが出来る御台所曲輪からの眺望ですが、夜景も素晴らしいです。私個人的にはモータープールの夜景よりもこちらのほうが好みですね。

金山城周辺施設

金龍寺

金山城に訪れたなら是非立ち寄りたいのが金龍寺
金山城に向かう道の途中、ガイダンス施設の手前にありますので、大して寄り道にはなりません。
金山城主横瀬氏(由良氏)の菩提寺であり、上州太田七福神の毘沙門天が祀られています。

本堂の左側から裏へ回ると新田義貞の供養塔と由良氏五輪塔があります

大光院(子育て呑龍)

こちらも金山城へ向かう道の途中にある大光院
古くから太田市民に呑龍様、子育て呑龍として親しまれており、上毛かるたの「お」で「太田金山子育呑龍」と詠まれるほど群馬県内では有名なお寺です

ぐんまこどもの国

小さなお子様をお連れの場合、ぐんまこどもの国で遊んで帰るのはいかがでしょう?金山の北西 、すぐ麓にある遊園地です。
その他、金山周辺はハイキングコースも整備されているので城跡散策以外でも家族連れで楽しめるところです。

天然温泉湯楽部

温泉大国群馬県
太田市にも温泉はあります。
金山の北東2kmほどのところにある天然温泉湯楽部
ここは風呂もいいし食事もいいので、散策で疲れた体を癒やすにはおすすめのスポットですね。

太田焼きそば

これはガイダンス施設に置いてある上州太田焼きそばガイドブック
太田市は焼きそばが有名な街です。ご当地グルメとしてこのリーフレットに沢山の加盟店が紹介されていますし、ガイドマップも掲載されているので、太田に訪れたのなら焼きそばをご賞味してみてください。

ガイドブックにも掲載されている岩崎屋の焼きそば
創業昭和32年、昔ながらの味を今も継承しています。
見た目は味が濃そうに感じますが、意外とあっさりしていてとても美味しかったです。
岩崎屋さんは焼きそば以外に焼きまんじゅうも力を入れているお店です。焼きまんじゅうも群馬名物ですので是非ご賞味してみるのをおすすめします。

金山からはかなり離れた所にありますが、道の駅おおたでも太田焼きそばは食べることが出来ます。屋台のパック焼きそばですが、中太麺でかなり美味しいです。ここの焼きそばも個人的におすすめできる物ですね。

本記事のYouTube動画

今回の記事の動画をYouTubeにアップしています。動画のほうがより詳しくガイド出来ていますので、是非こちらもご覧になってください。

訪問回数と最終訪問日

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最終訪問日:2022年3月1日

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