【小堤城】の楽しみ方〜宮城県亘理郡亘理町、現在は大雄寺の敷地内にある城跡

「小堤城」ではナビの検索で出てこない可能性があります。地元の人でも「そんな城が亘理にあるの？」というくらいマイナーな城です。
ナビの設定は「大雄寺」にすれば問題ないでしょう。
駐車場の脇にはトイレも完備されており、駐車無料です。なお近くに自販機等はありません。

大雄寺の山門。
江戸時代の後期に建てられたもので亘理町の指定文化財になっています。

境内の中にも駐車場があります。
こちらのほうがアスファルト舗装で雨の日にはいいかもしれません。

境内の東側の土塁上から見た亘理の町並みです。
遠くに亘理駅や亘理城を見ることが出来ます。

境内の南側、土壇の上にあるのが亘理伊達家霊屋と歴代墓所。

階段を登って真正面にあるのが県指定文化財の伊達成実公霊屋。
この霊屋だけは他とは一線を画していて、風格が違います。
屋根には伊達家の家紋である三引両紋も見られます。

右奥にあるのが成実の父、実元の霊屋。
その左にあるのが五代領主、実氏の霊屋。

そしてこちらが実氏の子、村成と夫人の墓。

土壇の上には亘理伊達家歴代領主と夫人の墓が立ち並んでいます。

現在見られる遺構としては南側とこの東側に残る土塁の跡くらいですが、伊達家のご廟所を見るためだけでも来る価値はあると思います。

土塁の上から亘理駅が見えていましたが、線路を挟んで東側にあるこの建物、亘理町内を車で走行しててもひときわ目立っています。

この建物は、1階が郷土資料館、2階が図書館となっている悠里館。
模擬天守ではありますが、個人的にこういうの嫌いじゃないです笑。
むしろ大好物です笑。

亘理町のいたるところで目にするこのゆるキャラ「わたりん」。
武将の格好をしていますが、伊達成実をモチーフにしてるんです。
亘理町と伊達家は切っても切れない深い関係なんですね。

その伊達成実が祭神となって祀られてるのがこの亘理神社。
亘理城（亘理要害・別名：臥牛城）の本丸はこの境内の中にあります。

亘理城は小堤城の北東5〜600mに位置しており、成実が亘理に移ることで小堤城は廃城となりました。

現在では城の南側に一部残る堀くらいしか遺構はありませんが、ここは戊辰戦争の降伏式が行われた地でもありますし、足を運んでみるのもいいですよ。