長野県佐久市にある龍岡城へのアクセス、駐車場情報、御城印や続100名城スタンプの設置場所など龍岡城のガイドの他、展望台や近辺の関連施設、お食事処なども紹介します。
龍岡城とは
長野県佐久市にある城跡。続日本100名城に選定されています。
三河奥殿藩の松平乗謨(まつだいらのりかた、後の大給恒)が佐久郡田野口への陣屋移転を幕府に許可され築いたのが龍岡城。しかし、厳密には城ではなく陣屋。
ヨーロッパの稜堡式城郭で、函館の五稜郭とともに日本には2つしか現存していません。
国指定史跡。
アクセス(交通・駐車場案内)
地図
経路
JR小海線の龍岡城駅。
龍岡城はここから南東に1.6km。
車で5分、徒歩だと20〜25分くらいの距離です。
駐車場
龍岡城に隣接して五稜郭公園があります。ここに無料の駐車場がありトイレも完備されています。
また大手門の前に「であいの館」という資料・展示館があり、そこでも無料で駐車することが出来ます。
服装・装備・所要時間・ペット(犬連れ)の可否
服装や装備
龍岡城は平城なので特段服装を気にかけることはありません。ただこの地点は標高700m以上あります。夏は涼しく冬は寒いです。
龍岡城だけを見学するなら靴もスニーカーで十分ですが、展望台のある山に登るとなると、それなりの滑らない靴を履くことを強くお勧めします。
所要時間
龍岡城はコンパクトな城郭です。であいの館で展示品や資料をじっくり眺め、城郭を隅々まで見て回ったとしても1時間ほどで事足ります。展望台へ行ったとしても2時間見ておけば十分でしょう。
ペット(犬連れ)の可否
龍岡城の外郭は気軽に散歩ができる道です。出会いの館など建物内には入れませんが、ペットとともに散策することは可能です。私も犬と一緒に歩いて回りました。
龍岡城
駅から龍岡城へ行く道すがらには城への北の玄関口だった枡形が残っています。石垣等かなり良好な状態で保存されています。
五稜郭公園に車を停めたら龍岡城散策スタートです。
まず見えてくるのは星形の稜堡に唯一砲台が置かれていた砲台下跡の石垣。
しばらくは堀がなく、石垣の脇道を進みます。堀がないため切込接の石垣を間近に見ることが出来ます。
また石垣の上の刎出の様子もよく分かります。
現在は小学校の通用門になっている黒門跡。
「佐久市歴史の里 五稜郭 であいの館」
ここに車を停めることも出来ますし、トイレもあります。
入口はこの写真の裏側、大手門の方にあります。
中は資料やジオラマなどが展示され、続100名城スタンプは建物の外に設置されており、御城印もこちらで購入することが出来ます。
営業時間:9:30〜16:00
休館日:火曜日、年末年始
であいの館のすぐ目の前にある大手橋。そして橋を渡った先が大手門跡になります。
城の内郭は田口小学校となっています。
この学舎は2023年3月をもって閉校となり、すべての建物は解体・撤去されるそうです。
今後、この龍岡城址がどうなるのか見守りたいですね。
大手門を通ってすぐ右手にあるのが田口招魂社。
城内で唯一現存する建物がこの御台所。
ヨーロッパ式の城郭で櫓を持たなかった龍岡城の天守に相当する建物でした。
現在は校庭の片隅に移築されています。
お堀の外周を歩くことが出来ます。
堀の幅が狭く浅いのは戦闘を意識したものではなかったからでしょう。
厳密には龍岡城は城ではなく陣屋です。
築城者の松平乗謨(大給恒)が三河奥殿藩から田野口藩への移転を幕府に許可され、新しく陣屋として築いたのがこの龍岡城でした。
冬は凍ってた堀ですが、夏に来たときには睡蓮でびっしりと埋め尽くされていました。
花が咲く季節はさぞかし綺麗でしょうね。
お堀の外周をずっと歩いてきましたが、ここで行き止まりです。南西面が繋がっておらず一周することは出来ませんでした。
展望台
地上を歩いてるだけでは五稜郭を感じることは出来ませんよね。龍岡城の北の山には展望台が設けられています。上からの図で五稜郭を確認してみましょう。
地図はであいの館でもらえます。
雪が積もってたので車で向かいましたが、これがとんでもない山道です。
四駆は必須でしょう。対向車が来たらアウト、軽自動車がやっと通れるくらいの細い道です。
なんとか駐車場までたどり着きましたが、駐車場と言っても道幅が少し広くなって車を停めることが出来なくもない、っていうくらいのスペースしかありません。
駐車場からは山道を歩いて向かいます。距離にして100mほど、5分もかからず到着します。
展望台からの眺めです。
お堀が凍って白くなってるので、星形に縁取りされてるのが分かるでしょうか?
展望台へは徒歩だと上り30分、下り20分で往復50分。
(あまりおすすめできませんが)車だと往復40分くらいです。
龍岡城周辺の関連施設
新海三社神社(しんかいさんしゃじんじゃ)
さて、龍岡城に訪れたのならすぐ近くにある新海三社神社に行ってみるのはいかがでしょうか?
古くより源氏、足利氏、田口氏、武田氏、徳川氏、そしてもちろん大給氏も社領寄進や修築費を納めてる神社です。
武田信玄は上州の箕輪城を攻める際に祈願文を奉っています。
室町時代後期に建てられた三重塔と東本社は国の重要文化財に指定されています。
重文の建物以外にも見どころがある神社です。
15分〜20分もあれば全て見て回ることが出来るので龍岡城と併せて訪れたいスポットです。
蕃松院(ばんしょういん)
新海三社神社を訪れた後は蕃松院に行ってみるのはいかがでしょう?
龍岡城から歩いてすぐの所にあります。
先程訪れた展望台のすぐ先に田口城跡があり、その田口城の居館跡に建てられたのがこの蕃松院です。
ここには武田信玄・勝頼父子や徳川家康に仕えた依田信蕃の墓があります。蕃松院の「蕃」という字は依田信蕃の「蕃」という字と同じですね。
依田信蕃を弔うために長男の康国が蕃松院を建立しました。そして、田野口藩領主、松平家の菩提寺でもありますので、ここも足を運んでおきたいスポットですね。
お食事処
どんぶりや 風とり
龍岡城周辺には目ぼしいお食事処がなかったので、「どんぶりや 風とり」にやってきました。龍岡城からは20kmほど離れており、車で30分以上かかりますが、ここは来る価値のあるお店です。
国道141号線沿いにあるので見落とすことはないでしょう。平日は地元の労働者たち、休日はツーリングのバイク乗りや家族連れの旅行者たちで賑わうお店です。
定食、麺類、丼物、一品料理とメニューは豊富です。
私は何回か来てますがどれを食べても間違いのないお味です。
馬刺し身丼です。
長野や松本あたりでは馬刺しが有名ですが、ここ小海でも馬刺しが安く食べられます。
この店は本当に何を食べても美味しいし、価格もリーズナブルなので、個人的に超おすすめできる店ですね。
Big Ben
定食や和食ではなく洋食が食べたいという方はBig Benはいかがでしょう?風とりと同じく小海町にあり、141号線沿いあります。
看板に「ファミリーレストラン」とありますが、所謂ファミレスではなく、昭和レトロを感じさせる洋食を提供してくれる店です。
ステーキ、ハンバーグ、ソテー、フライ、ピザ、パスタ、セットメニューと一通りの洋食が揃ってます。
こちらはナポリタン・ハンバーグ・コロッケ・サラダのポパイセット。
懐かしい昭和の味がしましたよ。
道の駅ヘルシーテラス佐久南
遠方から来てお土産を買いたいって方は道の駅ヘルシーテラス佐久南なんていいと思います。
蕎麦にりんごのお菓子、ジャム、くるみのお菓子など信州ならではのお土産物が並んでますよ。
本記事のYouTube動画
今回の記事の動画をYouTubeにアップしています。動画のほうがより詳しくガイド出来ていますので、是非こちらもご覧になってください。
訪問回数と最終訪問日
訪問回数:2回
最終訪問日:2022年6月27日
コメント