高崎城へのアクセス・駐車場・所要時間・服装や装備・ペット(犬連れ)の可否・入城料・周辺の城郭・付近のお食事処などをご紹介
高崎城とは
・群馬県高崎市にある輪郭式・梯郭式平城
・1598年(慶長3年)井伊直政によって築城
:明治の廃城後は陸軍の管轄となり、東京鎮台高崎分営がおかれた
アクセス(交通案内)
地図
経路
高崎駅西口の前の道を北へ進み、高島屋の交差点を左折するだけ。左折後はずっと一本道で、そのまま進むとやがて左手に高崎城が見えてきます。歩いても10分程度です。
駐車場
高崎城の近くには市営の駐車場がいくつかあります。いずれも料金は同一で最初の30分まで160円、30分から1時間まで160円、以降30分ごとに150円。
市営以外にも民間の駐車場が至る所にありますから、駐車に困るということはまずないはずです。
ちなみに筆者は昼間最大700円の民間駐車場に停めました。市街地から少し離れれば昼間最大600円の駐車場も多数ありますよ
服装・装備・所要時間など
服装や装備
高崎城は平城です。しかも市街地の中にあるので服装は季節なりのもので十分。またほとんどが公園内を散策、もしくは堀沿いの歩道を歩くことになるのでシューズも普通のものOK。なんならサンダルでも大丈夫なくらい整備されています。
所要時間
高崎城は敷地というか堀沿いを歩くにはまぁまぁ広いんですが、遺構が少ないのでじっくり見学するというような箇所も少ないです。散歩気分で堀沿いや土塁の上を歩く程度ですかね。
筆者の場合、高崎城を俯瞰で見たかったので市役所庁舎の展望ホールに行ったりもしましたけど、それでも見学所要時間は2時間弱。庁舎に行かなければ1時間半程度で済むと思います。
ペット(犬連れ)の可否と入城料
高崎城址公園及び周辺はペットの入園OKです。筆者も犬を連れて散歩してる人を何人か見かけました。また公園なので入城料もかかりません。
高崎城
筆者はすずらんの裏手の民間駐車場に車を留めました。
もてなし広場がある東側の堀沿いの道(お濠端通り)を南へ進みます。
お濠端通りと音楽センター前通りが交差する信号。
この交差点をさらに南に進みます。
交差点のすぐ横に石垣があり、その向こうには高崎城址碑、そのさらに向こうには乾櫓があります。
乾櫓の向こうに高崎市庁舎が見えます。
庁舎の21階には展望ホールがありますので、まずは俯瞰で高崎城を見てみましょう。
写真上のアスファルトがもてなし広場。道路を挟んで白い屋根が群馬音楽センター。その手前にシンフォニーホール。
乾櫓がどこにあるか分かりますか?
音楽センターの右、交差点の手前に瓦屋根が見えてますね。これが乾櫓です。
この展望ロビーから眺めは最高です。北西には箕輪城があるであろう榛名山、北東には赤城山、その手前にひときわ目立つ前橋城(厩橋城)がある群馬県庁など、関東平野の北端部が見渡せます。高崎城に来たなら是非展望ロビーにも足を運んでみてください。
高崎城の見どころの1つといっていい乾櫓。
かつて本丸には四方に乾櫓、艮櫓、巽櫓、坤櫓がありましたが、明治初期に民間に払い下げられていたのもの県重要文化財の指定に伴い移築・復元したこの乾櫓だけが現在残されています。
南側から見た乾櫓。
本丸の北西、戌亥にあったため乾櫓と呼びます。武器や食料の貯蔵庫として使用され、群馬県内で唯一現存する城郭建築でもあります。
高崎歩兵第十五聯隊趾之碑。
明治以降高崎城跡は陸軍の管轄下に入り、東京鎮台高崎分営がおこれました。
三の丸東門。
乾櫓同様、民間に払い下げられていたのものを移築・復元してこの地に置かれたもの。
三の丸の通用門として使用され、城門としては珍しく部屋を備えた長屋門でした。
東門の裏側。
この門、当時の絵図とは形状が違っており二の丸にあった藩主居宅の門ではないか?という説もあるようです。
古墳の石室を思わせるような石垣と水路。
石垣の下をくぐれるようになっているので、中に入ってみましたが・・・。
別に何があるというわけではありませんでした。
石垣の上には飛龍の松。
この飛龍という言葉、高崎では結構用いられていまして、何かの団体が飛龍会だとかお祭りが飛龍祭だったりだとかしますが、この飛龍の松に由来するものです。
アントニン・レーモンド設計により1961年に開館した群馬音楽センター。
俯瞰で見ても奇抜な形でしたが、前面も総ガラス張りで壮観です。
乾櫓から南へ伸びる土塁は、その上を歩くことが出来ます。ここに限らず、東側の堀沿いにある土塁は全て歩くことが出来るんですよね。
横から見る土塁はこんな感じです。
一直線に伸びる東側の堀。
この堀を掘った土砂を盛ったものが先ほど歩いてきた堀の左画に見える土塁です。
東の堀は基本的に一直線に伸びてるんですが、一箇所だけ凸型になって部分があり、お濠端通りを歩いてると4回曲がることになります。
これは横矢枡形といって敵を側面から攻撃するための防御地形になってるんですね。
この部分だけ出っ張っています。
現地にある説明看板の図です。
東側の堀が一直線に伸びてますが、一箇所だけデベソみたいになってますよね?
この部分が横矢枡形です。
横矢枡形を過ぎると堀の南端になり右折、今度は進路を西へ向けます。
市街地化によって堀は狭められていますが、この辺の土塁はかなりの高さがあります。
堀と土塁が一旦途切れ、ここは市役所や城址公園の入口。
人物との対比で土塁の高さがわかるでしょうか?
3〜4メートルは優にありますよね。
高崎城址三の丸の外囲の土居と堀は市の指定史跡になっています。
左手には高崎公園がある道をさらに西へ。
ちなみにこの界隈は高崎公園、高崎城址公園、姉妹都市公園と3つの公園があってややこしいですね。
ここが南側の堀の終端。
この先は地下水路で烏川に流れ込んでるものと思われます。
烏川は国道17号線を挟んで目と鼻の先、烏川は天然の堀として、また水運の拠点としての役割も果たしていました。
引き返して高崎城址公園へ。
写真は公園内から見た土塁。櫓があってもおかしくないような規模です。
公園内にある花壇。
このあたりがちょうど横矢枡形になってる部分で、公園内を歩いていてもこの部分だけ凸型に出っ張ってるのが分かります。
場所を一気に最北端へと移動してこちらは北側の堀、ちょうど姉妹都市公園の北側にあたります。
堀の東北端にある柳橋を渡って姉妹都市公園内へ。
姉妹都市公園側から柳橋を臨みます。
土塁を切り通すのではなく、トンネルにしてあるのがなんともお洒落ですね。
このあたりの土塁も高いです。
公園をぐるっと囲む形で土塁が巡らせれています。
姉妹都市公園の東の外側から見た堀と土塁です。この土塁の上も歩けます。
堀の上に電飾が飾られてますね。夜にはライトアップがあるんでしょうか?
先述しましたように犬の散歩はOKですが、フンは始末しましょう・・・という看板がありますが、注目はその下の看板、「土塁は文化財です」
文化財の上を歩かせてもらってありがとうございます。
土塁の内側はこんなちょっと日本庭園っぽい部分もあります。
もてなし広場の土塁。土塁は一旦ここで途切れます。途切れた先は音楽センター前通りを挟んで乾櫓へつ続いています。
お濠端通りと音楽センター前通りが交差する交差点まで戻ってきて一周完了です。
見学所要時間は城址のみで1時間半、市役所からの展望を含めても2時間弱でした。
近隣の城郭
箕輪城
高崎城を語る上でやはり井伊直政つながりで箕輪城は欠かすことが出来ないでしょう。同じ高崎市内にあるので高崎城と併せて見学するのもいいですね。
箕輪城の大堀切は圧巻の一言です。ここまでの規模の堀切はそうそうないので是非一度足を運んでみることをおすすめしますね。
箕輪城のYouTube動画
箕輪城につきましては1本動画を上げてますので、よろしければご覧ください。
鷹留城
鷹留城のYouTube動画
鷹留城につきましても1本動画を上げています。よろしければご覧ください。
高崎のおすすめお食事処
高崎でお土産を買うなら駅構内にあるE’site(イーサイト)、食事も駅構内にフードコートがありますし駅ビルの中にもレストランは多数あります。また高崎西口エリアは県内屈指の繁華街なので、食事処には事欠きません。
そんな中で高崎に10年近く通い、準地元のような愛着を持つ筆者がおすすめするお食事処は以下のとおりです。
まずはイタリアンのデルムンド。
筆者が学生の頃に(30年前)にはすでにありました。(場所は区画整理で?移転しています)
絶メシリストにも名を連ねるこの店はリーズナブルな価格でお手軽に楽しめるイタリアン。
ここのハンブルジョアは絶品!
そして栄寿亭。
こちらも筆者が学生の頃にはすでにあった老舗店。
安くておいしいカツ丼が食べられるお店です。
こちらは自家製麺くろ松。
写真を撮ったのは開店前ですが、もうすでに人が並んでいます。
そう、いわゆる行列ができるラーメン屋なんですね。
行列ができるのも納得のお味です。名前を書いて高崎城を見学すればあっという間に順番が来ますよ。
姉妹都市公園の堀のすぐ横にあるので、城からも至近です。
夜に食事をするのであればRossa(ロッサ)がおすすめ・・・おすすめというか、もうここ一択と言っていいほど筆者激推しの店です。
ここは何を食べても本当に美味しいです。何度も行って、何種類ものメニューを食べましたが、その全てが素晴らしい。
夜に高崎で食事する際は是非Rossaをご検討ください。
本記事のYouTube動画
今回の記事の動画をYouTubeにアップしています。静止画や字面では分かりにくい所も、動画では分かりやすくなると思いますので、是非こちらも参照してみてください。
訪問回数と最終訪問日
・訪問回数:10回以上
・最終訪問日:2022年10月27日
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