【寄居山城】群馬県利根郡片品村の楽しみ方~会津沼田街道を睨む鎌田宿の城跡

寄居山城へのアクセスは至ってシンプル。
関越自動車道沼田ICを降りて左折、国道120号線に乗ると後は延々道なりに進むだけです。
沼田ICから寄居山城までの距離は約25km、時間にして45分〜50分ほどで到着します。

片品村に入り数分走ったところで左側に「芳味亭」というお食事処が見えてきます。
芳味亭を過ぎたすぐ先の細い道を左に曲がると寄居山城（寄居山公園）の駐車場になります。

私は何度もここへ来たことがありますが、この駐車場が満車になってるのを見たことがありません。
ここの他にも文化センターや、すぐ北にある道の駅尾瀬かたしなにも駐車場がありますので、駐車に困ることはまずありません。

自販機は寄居山公園のそばにもありますが、トイレはありませんが、道の駅尾瀬かたしなのトイレは24時間利用可能です。

寄居山公園はペットの入園可です。
また普通の公園なので入城料も要りません。もちろん駐車場も無料です。

寄居山城は上段と下段の二段構成になっていますが、公園になっているのでここでは便宜上、上段を一の郭、下段を二の郭とします。

俯瞰図だとこのような感じになります。
駐車場が平地。そこから遊歩道で一段上がったところが二の郭。二の郭から階段でさらに一段上がったところが一の郭。

遊歩道を登りきったところにあるのが二の郭。
ベンチが置いてあり砂場もあります。完全に公園です。遺構らしきものは見当たりません。
さらに一段上に登る階段がありますが、そこが一の郭（主郭）のようです。

階段を登って一の郭。
東屋があり、戦没者慰霊の忠魂碑が建っていますが、ここにも遺構は見当たりません。

①一の郭から見た二の郭
②沼田方面（南側）は断崖
③西側も片品川へと落ちる断崖
④尾瀬方面（北側）も断崖
片品川の蛇行で丘陵上になった地形は三方を断崖に囲まれた非常に要害性の高い立地です。

南東から見た寄居山城。
こんもりとした小高い丘になってるのが分かりますね。

南側の沼田方面と北側の尾瀬方面を見た図。
寄居山城がある鎌田宿が片品川が蛇行する丘陵地にあり、城（もしくは砦）を築くにはここしかない、という立地です。
寄居山城に遺構はなく、説明看板等も一切なく、そこがかつて城であったというわずかな面影だけが残る程度ですが、気軽に散策できる公園ですし、見て回るにもそれほど時間はかからないので、片品観光の一部に入れてみるのもいいと思います。

寄居山公園に訪れるおすすめの時期は１１月下旬から１２月下旬。
この期間は公園とその周辺がイルミネーションとライトアップで着飾ります。

片品川を挟んだ向こう側の山全体が照らされたり、遊歩道や二の郭、一の郭から見るライトアップ・イルミネーションは規模こそ大きくはないものの、昼間とは違う顔を見せてくれていいものです。

ライトアップやイルミネーションを見て冷えた体を温めるには温泉が一番。
寄居山公園のすぐお隣には天然温泉の「ほっこりの湯」がありますので、ひとっ風呂浴びてから帰路につくのもいいですね。

寄居山城から北へ7〜8kmほど向かったところにあるのが古仲城。
群馬県最北端の地にある城跡です。

初冬でも藪こぎをしなくてはなりませんが、その先の高さ3m以上はある堀切は見応えあります。

この城も寄居山城同様に片品川の蛇行による三方を断崖に囲まれた要害性の高い城ですが、断崖のレベルが寄居山城の比ではありません。
剥き出しの岩盤がそそり立っており、北・東・南からの侵入は不可能です。
一見の価値はありますので、寄居山城とセットで足を運んでみることをおすすめします。

寄居山近辺、鎌田で食事するならここ一択です。お食事処「芳味亭」。
いわゆるデカ盛りの店なんですが、デカ盛りにありがちな大味な味付けではありません。
テレビでも何度も紹介されていますし、自信を持っておすすめできる店です。

ここのおすすめは何と言っても「唐揚げ定食」。少し濃い目の味付けはご飯が進みます。
ご飯は普通盛りでも米一合。中盛りで米二合（200円増し）、ハゲ盛りで米三合（400円増し）

おすすめは唐揚げ定食ですし、芳味亭の一番人気の唐揚げ定食ですが、ミックスフライ定食や唐揚げカレーなんかも美味しいです。
国道120号線沿い、寄居山公園のすぐ目の前にあるので公園の駐車場からは徒歩ゼロ分です。
先述しましたように自信を持っておすすめできる店なので是非芳味亭の味をご賞味ください。