館林城へのアクセス・駐車場・所要時間・服装や装備・ペット(犬連れ)の可否・入城料・周辺の城郭・館林城下町の史跡・その他館林観光や付近のお食事処などをご紹介
館林城とは
・群馬県館林市にある平城
・赤井照光によって1530年(享禄3年)築城か?
・徳川5代将軍綱吉の時代に隆盛を極める
アクセス(交通案内)
地図
経路
写真は館林駅のロータリーから東を向いて撮影したもの。
この道(県道370号線〜57号線)を真っ直ぐに進めば館林城に着きます。
距離は1km程度、歩いても15分もあれば到着できるでしょう。
駐車場
館林の街中には至る所に大小様々な無料の市営駐車場があります。休日なら市役所の駐車場もありますし、駐車に困ることはまずないでしょう。
服装・装備・所要時間
服装や装備
館林城は平城です。城内に見るべき遺構は少なく、そのほとんどが市街地を歩くことになりますので、靴はスニーカーでOK。服装も季節なりのもので十分です。
所要時間
三の丸の土橋門や千貫門、本丸周辺を散策するなら1時間もあれば十分です。が、館林に来て館林城だけを見て帰るのは実にもったいないです。館林市街には古き良き時代の史跡が数多く残っています。それらを全て見て回ると1日あっても足りないくらいです。
筆者個人的にはお昼から夕暮れまで歩き回りましたが、それでも時間が足りない、もっと見て回りたい場所がありました。十分な時間を旅程に組み込むことをおすすめします。
ペット(犬連れ)の可否と入城料
平城ですし、厳密な入場口等もないのでペットの入城は可です。また入城料もかかりません。
登城する前に
館林城や城下町を散策する前に必ず立ち寄ってもらいたいのが館林第一資料館。
ここには館林城の往時のジオラマが展示されています。
資料館ではこれらのリーフレットを貰えます。
筆者が特に参照したのは《歴史の小径》を歩くのリーフです。
このリーフさえあれば、ほぼ館林城下町の散策は賄えます。江戸時代の館林城図や城下町の古地図を元に散策できるので重宝しますよ。
館林城下町
《歴史の小径》を歩く
さぁ館林散策を始めましょう。歴史の小径の起点は館林駅の東口になります。
館林駅東口ロータリーの北東に歴史の小径の起点があります。
竜の井。
善導寺の本堂前にあったものを榊原康政が館林城主になった際、この地に移転したものです。
大道寺。
江戸時代には善導寺の役寺でした。
田山花袋の算術の師、戸泉鋼作ゆかりの寺です。
毛塚記念館。
国の登録有形文化財に指定されている町家の建物。江戸時代から今も分福酒造として続く造り酒屋。
紺屋町公園。
江戸時代、染物屋のことを「紺屋」と呼びました。その紺屋が多かったのがこの辺り。
青梅神社。
祭神は菅原道真。なぜこんな地に菅原道真?と思いますが、大宰府に左遷させられた折、4つの梅の実を投げたところ、島根、福岡、香川、そして群馬のこの地、館林に散らばり根付いたそうです。
青龍の井戸。
青龍神社は徳川綱吉の生母・桂昌院が 再建したもので、井戸には女官姿の青龍権現が現れた伝説があります。
旧館林二業見番組合事務所。
入口の看板にある通り、国の登録有形文化財。
一階の唐破風と二階の切妻屋根が見応えあります。
二業とは料亭と芸妓置屋のことで、一階が事務所、二階が芸妓さんの稽古場でした。
外池商店。
江戸時代中期に和泉屋という屋号で造り酒屋を営んでいました。現在の建物は昭和4年に建てられたもの。
鷹匠町長屋門。
江戸時代、鷹匠が多く住んでいたことから鷹匠町と呼ばれ、長屋門は武家や豪農の屋敷に造られた門の様式。
こちらの門は豪農松澤家の門を移築・復元したもの。
鷹匠町武家屋敷「武鷹館」。
旧館林藩士住宅を移築したもので、中を見学することが出来ます。見学料は無料です。
足尾鉱毒事件田中正造記念館。
残念ながら筆者が訪れたときは閉館中でした。
館林城
市街地の中にある三角公園の片隅にひっそりと佇む石碑は館林城大手門跡。
館林城土橋門。
館林城といえばこの構図じゃないでしょうか?
土橋門の名の由来は門の手前には堀があり土橋が架かっていたため。
三の丸へと入る藩士の通用門でした。
土橋門横の土塁と土塀。
土塀は復元ですが土塁は江戸時代のもの。
土塀には狭間も復元されています。
土橋門横から三の丸を取り囲むように連なっている土塁。
市役所、図書館、文化会館などに北側から入る道の傍らにある石碑が館林城千貫門跡。
背後の茶色の建物が市役所。
市役所から1つ道を隔てて東にあるのが二の丸。
写真では収まりきらないくらいに広いです。
本丸石垣と土塁、井戸。
石垣も井戸も明治の上毛モスリン時代のもの。
本丸土塁と御厩曲輪。
現在では二の丸から続く広大な広場。
向井千秋記念子ども科学館の裏手にある本丸御殿北側土塁。
同じく向井千秋子ども科学館の裏手にあるのが館林城溝状遺構。
現在地より20mほど北西にあったものを移築・復元したもの。この水路の上流にある池は上毛モスリン時代に造られたもので、群馬県の形をしています。
八幡曲輪にある八幡宮。
八幡神は源氏の氏神で広く武家に信仰されており、この八幡宮も武家の守り神、城の守護神として奉られていました。
現在は尾曳神社に合祀されたので、ひっそりとした趣です。
再び《歴史の小径》へ
館林観光をする上で必見の場となるのがこの館林市第二資料館。
入場無料です。
第二資料館の敷地の中にあるのは明治時代の洋館が映える旧上毛モスリン事務所。
中を見学することも出来ます。
同じく敷地内にあるのが田山花袋旧居。
江戸時代の小規模な武家屋敷で、こちらも中を見学することが出来ます。
稲荷曲輪にあるのが尾曳稲荷神社。
館林城の別名は尾曳城。狐が大袋城からの移転を勧め、その縄張りを尾で曳いたという有名な伝説がありますね。
神社本殿の裏手には土塁が残っています。
八幡曲輪に建っている旧秋元別邸。
秋元家は館林藩最後の藩主でした。
かつて館林城周辺は堀や沼だらけでしたが、それらの殆どは埋められ、今も残るのはこの城沼くらいでしょうか。
《歴史の小径》再び館林駅方面へ
日光脇往還、県道2号線沿いの群馬銀行の南側にある町検断の門。
筆者が訪れたときは工事中だった創業は江戸時代の龍神酒造。
館林は沼が多かったからか龍にまつわるものが多い印象です。
旧館林信用金庫。
應聲寺(応声寺)境内にある館林城鐘。
石の階段を登って1階部分までは登ることが出来ますが、二階へは登ることが出来ません。
ただかなり風情のある鐘楼です。鐘を撞いたらどんな音がするんでしょうね?
ここまですべて館林駅の東口の史跡をご紹介してきましたが、こちらは西口にある小泉口御門跡。
何もない空き地に石碑が建ってるだけです。
奥に時計がある建物は館林駅。
おすすめのお食事処
花山うどん
館林駅東口から50m程度、休日には開店前から駐車場は満車、店舗前には行列ができる花山うどん。
こちらは鬼御膳。
鬼ひも川のうどんのチョイスは4種類。上州椎茸の冷か温、上州麦豚の冷か温。それに天ぷらの盛り合わせがついて税込み1,580円。
ひも川うどんは群馬県東部の名物、ぜひご賞味してみてください。
ヤギヤ
大手町駐車場の向かいにあるヤギヤ。
途切れることなくひっきりなしに買い物客が訪れる館林の名店です。
夏はかき氷が盛況、筆者が訪れた秋でしたのでたい焼き。美味しいですよ。
その他館林の観光地
茂林寺
館林観光で外すことが出来ないのがこの茂林寺。
市街地からは少し離れてるのですが、電車だと館林駅から1駅南にある茂林寺前駅で下車、車だと10分もあれば着く距離にあります。
民話「分福茶釜」の舞台となったお寺だけあって、境内にはたぬきの置物がたくさん並んでいます。
参道にも土産物屋が並び、たぬきグッズが所狭しと陳列されていますよ。
つつじが岡公園
館林はつつじが有名な町です。GWは県内トップ3に入る人出の多さを誇り、今はシャッターが閉まってるこれらの商店街も多くの観光客で賑わいます。
つつじまつりの期間に館林を訪れたら城下町観光と合わせて1日中楽しめますよ。
近隣の城跡
小泉城
館林駅西口のそばに小泉口御門跡がありましたよね?その小泉がこちらになります。場所は大泉町になるんですが小泉城です。笑
小泉城のYouTube動画
小泉城につきましてはYouTubeに1本動画を上げてますので、是非ご覧になってください。
新田金山城
太田市にある新田金山城。日本100名城にその名を連ねるとても有名な城趾ですが、館林から北西に20kmほど、車なら45分、電車だと30分くらいで太田には着きます。
この城も見応えは十分。筆者個人的に群馬県内の城では1,2を争うほどの推しの城です。
新田金山城のYouTube動画
新田金山城につきましてもYouTubeに1本動画を上げてますので、是非ご覧になってください。
本記事のYouTube動画
今回の記事の動画をYouTubeにアップしています。静止画や字面では分かりにくい所も、動画では分かりやすくなると思いますので、是非こちらも参照してみてください。
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最終訪問日:2022年10月1日
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